デザイン思考を学んでプロダクトオーナーシップを身につける「POStudy Day 2014 Autumn in Tokyo」参加レポート
「POStudy Day 2014 Autumn in Tokyo ~プロダクトオーナーシップを磨くための一日~ 」
こちらの勉強会に主催の関さんからお誘いいただいたので、勉強半分・即席スタッフ半分くらいのポジションで参加してきました。
副題が「磨くための一日」となっているだけあって、タイムテーブルはこんな感じです。
時間 | 内容 |
---|---|
09:30 - | 受付開始 |
10:00 - 10:15 | オープニング |
10:15 - 13:30 | 『アーリーアダプターに出会うための最初の一歩』を踏み出そう プロダクトオーナーシップは、そのサービスが本当に必要な ユーザーのことをどれだけ理解しているかが非常に重要です。 今回は、ユーザーの中でもアーリーアダプターと呼ばれる層に 対して、どのようにアプローチをし、どんな観点が必要なのかを ワークショップで体験し、その後、議論で深掘りしていきます。 講師 : 関 満徳 |
13:30 - 14:30 | [ランチセッション] 『あなたのサービスにおける独自価値を作るための第一歩 ~VPキャンバスABC~』 ビジネスモデルキャンバスの中核はバリュープロポジション(VP)、 つまりそのサービスが持つ独自の価値。そして、それを創造 するための強力なツールが「VPキャンバス」です。10月に刊行 されたVPキャンバスのバイブル「Value Proposition Design」に 基づき、最新の「価値の作り方」をお話します。なお、この セッションは昼食を食べながら受講いただく形式となります。 講師 : 樽本 徹也 |
14:30 - 17:30 | 『デザイン思考』に学ぶプロダクトオーナーシップ ユーザー視点に立った新たな価値創出手法であるデザイン 思考を習得するには、実践が何よりの近道です。 今回は、ワークショップに加え、その先にある世界についても 議論で深掘りしていきます。 講師 : 関 満徳 |
17:40 - 18:40 | 振り返り&ディスカッション |
18:40 - 19:00 | クロージング |
すごくハードですね…。
はじめに
- Yahoo! JAPAN さんのご協力で会場をご提供いただきました
- 会場利用の注意をYahoo! JAPAN 高橋さんから
- POstudyは座学少なめ、ワークショップ多めです。
- 今回の申込み68名。
- 資料は後日Webで公開します。(※ こちらにアップされると思います)
- ランチセッションあります。樽本さんが1時間話します
アーリーアダプターに出会うために最初の一歩を踏み出そう
- キャズム理論の概要
- ファミコンとかは後から振り返っていつからいつまでがどの時期だったかなどは判別できる
- イノベーターが手を出す時期が落ち着いて、製品を必要とする層がアーリーアダプター。(※筆者補足:切実な課題を抱えていること)
- 午前中のキーワードは顧客発見。
- リーンダイアグラムを使います
- 課題に特化して集中的に考える
リーンダイアグラムとは
ワークショップの流れ
- 顧客の課題を考える、確認する
- アイディアの元を各自で考える
- テーブル内でピッチ
- アイディアをテーブル内で一つ決める
- 各テーブルがどういったアイデアを考えたのかを会場内で簡単に紹介
- インターンシップのマッチング
- 思いやりを持った温かみのある社会を作るには
- 想い出フォトのサービス
- 旅行プランのソーシャルネットワークのサービス
- 本の知ったかぶりをできるサービス
- 大学生のいらない教科書とほしい人を結び受けるサービス
- 買い物弱者向け、温かみがあって機械っぽくない
- 行きたい旅行先が自分でわからない人にレコメンドするサービス
- 一軒家のサポート
- 売れてないグラビアアイドルが靴磨きをして、接客時のやりとりから情報を収集する
- ピクシブ発の取引のプロセスの適正化サービス
- これらをベースにリーンダイアグラムを埋める。
ワークショップはこういう感じでした。
- リーンダイアグラムの成果物はこんな感じです。
- リーンダイアグラムの感想
- ブレストツールっていうのは違うと思った
- システマチックに進められる
- 解決案がはっきりしてないとやりにくい
- アイドル靴磨きチームは、ビジョンの定義からやるべきだったと反省
- ダイヤグラムを一周していくうちにいろいろ見えてくるものがあった
[ランチセッショ]Value Proposition Canvas
(完全に逆光ですね…。)
先々月に洋書で出版された”Value Proposition Design”の中で紹介されている、Value Proposition Canvas の概要と、ワークショップをやっていらっしゃいました。
デザイン思考のワークショップ
- デザイン思考とは
- 顧客の観察を通してアイデアを生み出し、そのアイデアを通して評価するというプロセスを繰り返していくことで、イノベーションにつなげていくための手法
- 3つのレンズ
- 有用性
- 実現可能性
- 持続可能性
- 7つの心がけ
- 言うのではなく見せる
- 人々への価値観に焦点をあてる
- 素早くかたちにする
- 行動第一
- 徹底的な協働
- 過程に注意
- 明快な仕事
- 5つのプロセス
- 共感
- 問題提起
- 創造
- プロトタイプ
- テスト
お財布プロジェクトワークショップ
実際に手を動かしていたので、制作したものを画像で紹介します。
最初に、今回のワークショップのタイトルと自分の名前を書いて、それから自分の思う理想の財布のスケッチを描きます。基本的にテキスト情報よりは絵を描くそうです。
こちらはパートナーへのインタビュー。
インタビューを元にどんなものができると良いのか、突拍子のないアイデアを盛り込みながら、それをインタビュー相手に聞いて、ニーズを探っていきます。(※ 私は補助的な参加だったので、アイデアとインタビューの内容が合致してませんがご了承下さい)
インタビューを元に、アイデアを一気に収束させて財布のデザインをします(上段)。下段は作った財布を見せた後のフィードバックをメモする欄です。
そして、実際に私が作った財布がこちら。色画用紙とガムテープ2色で制作しています。表側はまあまあですが、内側はインプリが間に合いませんでした……。
短い時間でもそれなりできるもんなんですねぇ。
ふりかえり
- インタビューちゃんとして、その人に向かって作ってみる
- 対面式のインタビューをどうやって実現するのか?
- 最初は社内で別部署。ただしプロダクトのインタビューがばれるとダメ
- インタビューの技術がもっとあれば、良いインプットに繋がる